2008-05

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眼にも華やかな銀のアクセサリー

   ミャオ族は銀のアクセサリーが大好きである。どこで生活していても、彼らの服装、とくに銀のアクセサリーが、その土地を飾る花となり、景色の一部となる。

   ミャオ族の銀のアクセサリーは、どんどん複雑で繊細なものとなっていき、とくに黔(貴州)東と湘(湖南)西地区のミャオ族の服装はきわめて精彩をはなつもので、この地の青年や女性たちの身体のうえでその魅力を余すところなく発揮している。彼女たちはしばしば頭に銀の冠をつけ、うなじには銀のネックレスをかけ、身体には銀のかざりのついた衣装をまとい、手には銀のブレスレット、足には銀のアンクレットをつけ、美しく豪華である。ミャオ族の婦人が盛装したときの銀のアクセサリーの重さは10~15キロにも及ぶという。

   ミャオ族研究家の麻明進らの説明によれば、ミャオ族が一生の間に使用する銀は極めて多く、なかでも女性が突出している。そして、おもに以下の4つの場面で多く使われる。まず、若い男女の婚約のときである。男性側は女性側に銀のブレスレットやイヤリングなどを婚約のしるしとして贈り、正式に嫁入りのときには男性側は一定額の銀銭を送らなければ結婚できない。二つ目にはミャオ族の子どもは父母の希望を託し、長命や富貴を祈ったり魔よけのために、銀のアクセサリーがついた帽子、ブレスレット、アンクレット、銀の鈴などの鳴り物、羅漢や菩薩などを、すべて新しく買った銀で作って身につける。子どもから中年に至るまで、手、足、耳などを適量の銀で飾り、お守りとする。三つ目には、ふだんから家宝として銀の飾り物を飾ったり銀を蓄えることが、ミャオ族の富の象徴となる。日常生活のなかで、銀の贈り貰いはしょっちゅう行われる。四つ目は老人たちが長寿を祝ったり、葬式のときでさえ銀や銀のアクセサリーがふんだんに使われる。生前に銀をこっそりと蓄えていたはずなのに、死んだ後そのありかが分からなくなる老人も少なくない。

   銀のアクセサリーはまた、同じ家系•家族を示す印となる。銀のアクセサリーは崇拝の対象で、同じ祖先をもつ子孫たちの硬い絆となり、未婚•既婚のマークとなり、人々の結婚生活によい秩序をもたらす。おまじないの道具ともなり、心理上でも人々に生活の安定感をもたらす。このため、ミャオ族の銀のアクセサリーは単純に装飾品としての作用のほかにも、ミャオ族の社会生活のなかでその文化を盛り付ける器となっているのである。

   銀が大量に必要とされるため、ミャオ族の銀加工技術は旺盛な発達ぶりをみせている。黔東南において、家庭を工房とする銀細工師は百を下らず、銀装飾品の加工に携わったことのある人は数千人にものぼる。家庭工房のほとんどは父から子へと伝承されており、夫婦によって行われている工房もある。これらの工房は農業の繁忙期には炉を閉じ、農閑期に活動するところがほとんどで、農業との関連が深い。

   銀加工所は村で数百戸あるが、80%以上が副業として行っている。農閑期には村の中にカンカンという音が絶えず響き渡り、家々の炉には煙がもうもうとあがり、非常に活気ある光景となる。

     銀のアクセサリーの種類が最も多いのは貴州省の黔東南地区で、婦女の頭から足まで計30個あまりの銀のアクセサリーがある。黔東と湘西地区のミャオ族の女性が盛装したとき、全身の装飾品はだいたい以下の通りである。頭の上には鳳雀のかんざし、銀のくし、髪には銀のチェーン、額に銀かざり、頭に銀の鈴、耳に銀のイヤリング各種、首には何重ものネックレス、肩に銀の飾りがついたショール、胸や腰、背中にも銀の飾りをつけ、腕には腕輪、手首には丸いブレスレット、指にはさまざまな種類の指輪、足にはチェーンやアンクレット、鈴などをつけ、そのほかにもいろいろな銀の紐や鈴などの飾りをつける。