漓江の畔に位置する桂林竜勝県の潘宇娟さん(左)、同じく平郷金坑火寨村に住む潘桂嬌さんは、ともにヤオ族の女性だ。昔、彼女たちの故郷は辺鄙な山村で、その祖先たちはただ田畑のみを守り、多くの人々は生涯を山から出ることなく過ごしたという。だが、彼女たちは桂林や南寧などの大都市にも行ったし、高校卒業後は、通信教育で農村養殖技術を学び、新しい世代の農業を故郷で進めている。今後の夢を尋ねると、潘宇娟さんは故郷で養鶏場を経営して、家族の生活を今より豊かなものにしたいと言い、潘桂嬌さんはゆとりのもてる経済力を早く身につけ、中国国内を観光して回りたいと語った。
漢族の周老四さんは今年28歳、陽朔県興坪鎮に住んでいる。幼いときから外の世界に対し大きな関心を抱いてきたという周さんは、5年前に妻と故郷に郷土色豊かなレストラン「望江楼」をオープンさせた。周さんの人柄と、手頃な価格の美味しい料理が評判で、店は中々の繁盛振りである。地元ではちょっとした有名人の彼は、?江を訪れる内外の観光客や撮影に来た写真家たちと懇意にになった。そうした友人たちの中には桂林で店を出さないかと誘ってくれる人もいるのだそうだが、実際に外の世界に出るチャンスが巡ってくると、周さんの胸には却って故郷への愛着が込み上げ、まだ、ここを離れる決心がつかないのだという。
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傅迎春さんは、新世代の桂林人で桂林121設計公司という設計会社を経営している。1996年、広西芸術学院工芸学部を卒業。内外の設計デザイン・コンクールで何度も受賞したことがある彼は、その後経営にも乗り出し、自分の公司を創立して桂林に住宅を購入した。デイタイムは多忙な周さんだが、仕事を終えると友達とバーでグラスを傾け、たまにはディスコでストレスを発散させることもある。
林おじさん。陽朔県興坪鎮で川魚漁を営む。夜明け前、漁火を灯した竹筏で?江に漕ぎ出し、カワウを使った昔ながらの鵜飼い漁をする。これは林さんが先祖から受継いだ家業で、100年もの間毎日変わらず続けられてきた林家の日課である。林さんはこうして生活のすべてを?江から得てきた。しかし、最近では若い世代は発展を続ける観光産業に就職し、伝統の鵜飼い漁を継ぐ人が殆どないのだそうだ。林さんは、それを寂しいことだと思っている。
莫慧蘭さんは桂林出身、体操の女子ナショナルチームの一員だった。1993年から1997年まで毎年、内外の体操競技会に出場し、各種目で常に上位の成績を収めてきた。特に1998年日本の広島で開催されたアジア大会の段違い平行棒で高難度の技を披露し、国際体育連盟に「次世紀の技」と高く評価された。その技は「莫式宙返り」と命名されている。
「その年の12月、私は長年離れていた故郷・桂林に初めて帰省し、皆様の熱烈な歓迎を受けました。広島で金メダルを獲得したときには、桂林市の指導部から祝電をいただきましたし、市内で大規模な祝賀会も開いていただきました。滞在できたのは数日でしたが、身に余る栄誉と祝福に深く感動したのを覚えています」
引退した莫慧蘭さんは1998年、中国人民大学新聞学部に入学した。
写真は、桂林の町を散歩する莫慧蘭さん。